Andromeda Ethiopia Coffee &
Kilimanjaro Gomata-suji Coffee
カフェ高麗屋では、
宮城県山元町「結工房」にて特別に焙煎された いだきしん焙煎コーヒーを使用しています。
Drink Menu
Hand Driped Coffee
ハンドドリップコーヒー
hot 700yen
iced 800yen
Cappuccino
カプチーノ
750yen
Ultra Light Roasted Coffee
白いコーヒー
hot 700yen
iced 800yen
Espresso solo
エスプレッソ ソロ
450yen
Caffe Latte
カフェラテ
hot 750yen
iced 850yen
Espresso Doppio
エスプレッソ ドッピオ
640yen
Caffe Mocha
カフェモカ
hot 800yen
iced 900yen
Andromeda Ethiopia Coffee
2001年5月13日、私の誕生日、NPO高麗のエチオピア代表となったモハメット氏より、 コーヒービジネスの話がありました
2001年5月エチオピアコンサートに向け、エチオピア各地を撮影する旅に出ました。その旅の途中で、私は誕生日を迎え一緒に行った仲間が祝って下さいました。その日、当時エチオピア大使の親友であり、NPO 高麗のエチオピア代表となったモハメット氏より、コーヒービジネスの話がありました。エチオピアは人類発祥の地とも言われていますが、コーヒー発祥の地とも言われています。一番の生産物でありな がら、農民は貧困を強いられているのです。モハメット氏は、海外の大手商社が捨てる様なくず豆をただ同然に持って行き、加工しているコーヒー をコーヒーとし出しているので、本当に良い豆はなかなか海外に出ていかないと言うのです。そして搾取があるのでエチオピアの農民は豊かにな れないと訴えてくるのです。おいしい良い豆をそのまま日本に伝えて欲しいと依頼されました。私は望むところですと、思わず答えていました。エチオピアはこの年世界最貧国と言われていました。が、大地は肥沃で農産物は豊かです。何故貧困なのかと疑問が湧いてしまうことがあまり に多いのです。社会の仕組みの改善なくして、エチオピアの飢餓も貧困も解決しないという話が身にしみてわかることの連続です。初めてエチオピ アでコーヒーセレモニーを見て、コーヒーを飲みました。旅の疲れがとれ、体の中がさわやかになり、一遍に元気を取り戻しました。味はコーヒーと は思えませんでした。これがコーヒーであれば、今まで飲んできたものはコーヒーではないと感じ、別の飲み物と思いましたが、このコーヒーを多くの人に飲んで頂きたいと願いました。又、私は、忘れもしない十才の頃、テレビのニュースでアフリカでは飢餓で亡くなる人々、子供達が大勢いるこ とを知り、大変驚きショックを受けたのです。
同じ時代に生まれ、日本では食べる物に不自由がなく生活しているのに、同じ地球上に食べる物がな く亡くなっている人がいる事実を受け止める事が大変でした。何か出来ないものかと子供ながら必死で考えました。が、お金もない、力もない子供 である私が何も考えつかないのです。せめて飢餓の状態を分かち合うことしか出来ないと考え、食べることをやめました。衰弱していく私の様子に 母がたまりかね、「恵子が食べなくても、あの子達は助からない。食べなければダメよ」と言ったのです。泣きながら食べ始めたものの、私は、子供 の頃より食べる事に罪悪感を持っていました。斎藤さんにお会いし間もない頃、嫌々食べている私の姿を見て、注意されたことがあります。その事をきっかけとし、私は食べる事に罪悪感を覚えなくなり、普通に食べれるようになりました。
今こそ力になれる、と並々ならぬ意欲が生まれ、運命を感じたのです。おいしい良いコーヒー豆をそのままおいしいまま日本に伝え、搾取ないビ ジネスをしていく事でエチオピアの農民が豊かに生きていけるようになるならば、これ程やり甲斐のある事はないと心底感謝しました。農民は人間 としての基本である衣食住もままならず、子供が教育を受けられる事はないと聞き、今はどうする事も出来ずいたたまれない気持ちで一杯ですが、 いずれの時の為に着実に動いていきたいと心を決めました。私は、この時、コーヒーショップの経営を始めていました。何故始める気になったのか 確かな記憶はないのですが、1年前にコーヒーショップをオープンしたのでした。この為であったとわかり、本音で生きる事の素晴らしさに喜びまし た。モハメット氏は、「良い人に会える事をずっと待っていた。皆、搾取する人ばかりで話せる人がいなかった。あなた方は良い人だから頼める」と喜 んでいました。満天の夜、日本で見た事がない星が空一杯に降る様に輝く夜。私は、食べず飲まずトイレ行かず、車の中で飛び跳ねる事を必死で 押さえる旅の疲れで、思わず夜の撮影中に草むらに寝そべっていました。目の前に広がる星空。その美しさに吸い込まれそうになり、幸せに満ち るひと時。大地からは、これから生まれようとする生命の息吹きを感じ、私は自分の運命をしっかりと感じました。私個人の人生は終わった事を悟りました。
10才の頃芽生えた気持ちは、私の心に火を灯し、消える事がなかったのです。斎藤さんに出会え、過去を整理し、自分を取り戻し、やっと世界の為 に生きられる生き方が出来るようになれたのです。二度とない人生を、今後は世界の為に生きていこうと心に誓いつつ星空を眺めた5月13日の 夜を忘れることはないでしょう